ピンポイント攻撃

我が家の近くには小さな本屋があります。
小さなばあちゃんがほとんどひとりで切り盛りしている、個人経営の、いかにも昔からの本屋さんといった風情の狭い店舗なのですが、年中無休(1月1日もいつもどおり開店してました)で毎日夜11まで営業という、なかなかにがんばっている本屋なので個人的にはかなりひいきにしています。
 
小さな店舗の割には品揃えも悪くないしすごいもんだ、と、ずーと思っていたのですが、先日ふと、実は顧客としてピンポイントに狙われてるのではないかと思い当たりました。
というのも、もともとほとんど翻訳物は置いていなかったのに、私が一時期アガサ・クリスティーにはまっていた時期だけ、なぜかクリスティー文庫のみ置いてあったのです。しかも、どうみても私以外に買っている人間がいない様子(私が買った分だけ棚の在庫が減っていく)。
 
まあ、最低でも週に3日は顔を出す生活をもう3年以上続けているわけで、おそらく顔を覚えられているのみならず、推理小説と時代小説ばかりを買うという性向まで見抜かれているに違いありません。品揃えが悪くないと思っていたのは、私が買いそうな本をピンポイントで置いておかれるから、というのが正解なように思います。んー、ばあちゃん侮りがたし。